Q16:ユーロ危機(パンケーキ)
2011.10.01 Sat
世の中には何がどう違うのか、よくわからないものが結構あります。
例えば、ソーセージとウィンナー、リンスとコンディショナーなどなど。。。
そんな感じで私が常々ゆるく疑問に思っているものの一つに、ホットケーキとパンケーキがありました。
最近パンケーキがちょっとしたブームになっているみたいで、パンケーキ専門カフェみたいなものも街で見かけたりします。
昔はパンケーキは日本であまりお目にかかることはなく、アメリかのドラマや映画の朝食シーンで見かける程度でした。映画『レインマン』でダスティン・ホフマンが食べていたのを覚えています。
ブームのせいか先日スーパーでホットケーキミックスの横にパンケーキミックスが売られているのを発見しました。
そのパッケージの写真を見て、違いが一瞬にしてわかりました。写真にはスクランブルエッグとハムがパンケーキの上にトッピングされていました。
ようするに、パンケーキは生地が甘くないので、甘い系でも辛い系でもトッピングが可能であるのに対して、ホットケーキは生地が甘いので、甘い系のトッピングしか合わないということみたいです。
確認のためネットで検索してみたら、上記の定義が当てはまるのは日本だけで、外国ではホットケーキとはあまり言わずに、すべてパンケーキと言うようです。
パンケーキミックス、早速購入して今朝作ってみましたが、ハムと卵の相性がよくとてもおいしかったです♪
さてクイズの問題です。
今ヨーロッパでは、ユーロの危機が大きな問題となっています。
ユーロは1999年よりスタートした統一通貨で、欧州連合(EU)27ヶ国のうち、現在17カ国で採用されています。
通貨を統合することで、ヨーロッパの経済を安定させて、アメリカやアジアに負けないように発展させることを目指しました。
ユーロのメリットは、
1、両替手数料がいらなくなるので、ユーロ圏内の貿易が活発になり、旅行者が増える。
2、為替リスクがなくなるので、企業は安心してユーロ圏の他の国に工場を建設するなど投資できるようになる。
3、ユーロ圏内で価格が統一されるので、企業間の競争が活発になり、消費者にとって高品質なモノが安く買えるようになる。
4、今までは、米ドルでほとんど貿易が決済されていたが、ユーロ圏の規模が大きいので、ユーロでの決済が多くなり、世界におけるヨーロッパの存在感が増して発言力が強くなる。
などです。
ユーロにはこんなメリットがあるのですが、どの国でもすぐに参加できるわけではなく、おもに4つの基準を満たす必要があります。
今回のユーロ危機の引き金となったギリシャは、ある基準を満たしていなかったのに、ウソをついてユーロに参加してしまいました。
では、ユーロ導入の基準のうち、ギリシャが満たしているとウソをついた基準は次のうちどれでしょう?
1、物価の上昇率は、物価が安定している加盟国のインフレ率に比べて指定された率より上まわらないこと
2、政府の1年間の借金は、国内総生産 (GDP) の3%を超えないこと、そして借金の残高が国内総生産の60%を超えないこと。
3、導入する前のその国の通貨の相場が、2年間は安定していること。
4、長期金利が、物価が安定している加盟国の金利と比べて指定された率より上まわらないこと
★----------------------------------------☆
答えは、2、政府の1年間の借金は、国内総生産 (GDP) の3%を超えないこと、そして借金の残高が国内総生産の60%を超えないこと。です。
ギリシャでは2009年に政権交代が行われて、新政権によって旧政権が行ってきた赤字の隠蔽が明らかになりました。
それまでギリシャの赤字は、年間で国内総生産の4%程度と発表していましたが、実は13%ぐらいになっていて、借金の残高も国内総生産の113%にもなっていました。
このことがきっかけになり、ギリシャは新たに借金することが難しくなり破綻の危機を迎えることになります。
ギリシャにお金を貸していたのは、フランスやドイツなどの他のヨーロッパの銀行が多く、破綻すると他の国々の経済にも大打撃なので、他のユーロの国は税金を使って、ギリシャを助けることにしたのですが、ギリシャに赤字体質を治してもらわないと、助ける国の国民は納得しません。
そこでギリシャ政府は公務員を減らしたり、増税したりといった改革をしようとしますが、ギリシャ国民はこれに猛反発して、デモやストライキを繰り返しています。
スペイン、イタリア、ポルトガルといった他の南欧の国も赤字の額が多いので、銀行や投資家が心配になって新たに借金をするのが難しくなりそうな状態になり、ユーロ全体に危機が広がっています。
解決の道は、借金の多い国がなんとか赤字体質を改善していくことと、他の国が根気強くしっかり助け続けることですが、参加国は17カ国もあり、それぞれ利害が異なりますので、意識を統一するのはなかなか大変なようです。
ギリシャが破綻してしまうと、世界経済にとって2008年のリーマンショックぐらいの打撃があると言われているので、日本にももちろん影響がでます。
わが国の借金問題は大丈夫なのかと思いつつ、とりあえずこのユーロ危機が収まることをお祈りしています。。。
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そんな感じで私が常々ゆるく疑問に思っているものの一つに、ホットケーキとパンケーキがありました。
最近パンケーキがちょっとしたブームになっているみたいで、パンケーキ専門カフェみたいなものも街で見かけたりします。
昔はパンケーキは日本であまりお目にかかることはなく、アメリかのドラマや映画の朝食シーンで見かける程度でした。映画『レインマン』でダスティン・ホフマンが食べていたのを覚えています。
ブームのせいか先日スーパーでホットケーキミックスの横にパンケーキミックスが売られているのを発見しました。
そのパッケージの写真を見て、違いが一瞬にしてわかりました。写真にはスクランブルエッグとハムがパンケーキの上にトッピングされていました。
ようするに、パンケーキは生地が甘くないので、甘い系でも辛い系でもトッピングが可能であるのに対して、ホットケーキは生地が甘いので、甘い系のトッピングしか合わないということみたいです。
確認のためネットで検索してみたら、上記の定義が当てはまるのは日本だけで、外国ではホットケーキとはあまり言わずに、すべてパンケーキと言うようです。
パンケーキミックス、早速購入して今朝作ってみましたが、ハムと卵の相性がよくとてもおいしかったです♪
さてクイズの問題です。
今ヨーロッパでは、ユーロの危機が大きな問題となっています。
ユーロは1999年よりスタートした統一通貨で、欧州連合(EU)27ヶ国のうち、現在17カ国で採用されています。
通貨を統合することで、ヨーロッパの経済を安定させて、アメリカやアジアに負けないように発展させることを目指しました。
ユーロのメリットは、
1、両替手数料がいらなくなるので、ユーロ圏内の貿易が活発になり、旅行者が増える。
2、為替リスクがなくなるので、企業は安心してユーロ圏の他の国に工場を建設するなど投資できるようになる。
3、ユーロ圏内で価格が統一されるので、企業間の競争が活発になり、消費者にとって高品質なモノが安く買えるようになる。
4、今までは、米ドルでほとんど貿易が決済されていたが、ユーロ圏の規模が大きいので、ユーロでの決済が多くなり、世界におけるヨーロッパの存在感が増して発言力が強くなる。
などです。
ユーロにはこんなメリットがあるのですが、どの国でもすぐに参加できるわけではなく、おもに4つの基準を満たす必要があります。
今回のユーロ危機の引き金となったギリシャは、ある基準を満たしていなかったのに、ウソをついてユーロに参加してしまいました。
では、ユーロ導入の基準のうち、ギリシャが満たしているとウソをついた基準は次のうちどれでしょう?
1、物価の上昇率は、物価が安定している加盟国のインフレ率に比べて指定された率より上まわらないこと
2、政府の1年間の借金は、国内総生産 (GDP) の3%を超えないこと、そして借金の残高が国内総生産の60%を超えないこと。
3、導入する前のその国の通貨の相場が、2年間は安定していること。
4、長期金利が、物価が安定している加盟国の金利と比べて指定された率より上まわらないこと
★----------------------------------------☆
答えは、2、政府の1年間の借金は、国内総生産 (GDP) の3%を超えないこと、そして借金の残高が国内総生産の60%を超えないこと。です。
ギリシャでは2009年に政権交代が行われて、新政権によって旧政権が行ってきた赤字の隠蔽が明らかになりました。
それまでギリシャの赤字は、年間で国内総生産の4%程度と発表していましたが、実は13%ぐらいになっていて、借金の残高も国内総生産の113%にもなっていました。
このことがきっかけになり、ギリシャは新たに借金することが難しくなり破綻の危機を迎えることになります。
ギリシャにお金を貸していたのは、フランスやドイツなどの他のヨーロッパの銀行が多く、破綻すると他の国々の経済にも大打撃なので、他のユーロの国は税金を使って、ギリシャを助けることにしたのですが、ギリシャに赤字体質を治してもらわないと、助ける国の国民は納得しません。
そこでギリシャ政府は公務員を減らしたり、増税したりといった改革をしようとしますが、ギリシャ国民はこれに猛反発して、デモやストライキを繰り返しています。
スペイン、イタリア、ポルトガルといった他の南欧の国も赤字の額が多いので、銀行や投資家が心配になって新たに借金をするのが難しくなりそうな状態になり、ユーロ全体に危機が広がっています。
解決の道は、借金の多い国がなんとか赤字体質を改善していくことと、他の国が根気強くしっかり助け続けることですが、参加国は17カ国もあり、それぞれ利害が異なりますので、意識を統一するのはなかなか大変なようです。
ギリシャが破綻してしまうと、世界経済にとって2008年のリーマンショックぐらいの打撃があると言われているので、日本にももちろん影響がでます。
わが国の借金問題は大丈夫なのかと思いつつ、とりあえずこのユーロ危機が収まることをお祈りしています。。。
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