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Q12:為替相場と物価(潜在的好物)

2011.06.01 Wed
最近、好きな食べ物には、自覚しているモノと無自覚のモノがあるということに気がつきました。

もし好きな食べ物は何ですか?と聞かれたら、私は「お寿司」(とくにサーモン&うに&いくら)と答えていました。

これが自覚している好きな食べ物です。

先日よくご飯を食べにいく友人に、そういえば君はチーズが好きだよね。っといわれましたが、そうかな?と一瞬自問してしまいました。

でも友人が言うには、私はピザが好きだし、居酒屋メニューでもよくチーズがらみのモノを注文してるし。。。などと指摘を受けてハッとしました。

そうかも知れない。。。確かにお菓子でもチーズ系に惹かれるし、安かったらスーパーでカマンベールチーズを買っては、パンの上にのせて食べている。。。

そうか私はチーズが好きだったのだ!と初めて自覚しました。

この友人の指摘がなければ、恐らく私はチーズが好きだと自覚することなく過ごしていたことでしょう。

別に生活する上で支障はないとは思いますが。。。


さてクイズの問題です。

ある国の通貨と他の国の通貨の交換比率(外国為替相場)はいろんな要素で日々変動します。

その国の金利、景気の具合、輸出量の輸入量差、などなど。。。

そして、物価の上昇率(インフレ率)も重要な要素です。

もし景気の具合や金利など、他の条件が同じであれば、物価の上昇率が高い国の通貨は、物価の上昇率が低い国の通貨に対して安くなります。

その理由として正しいものはどれでしょう?

1.物価の上昇率が高いと、金利が高くなるので、投資家がその国の通貨を売ろうとするため。

2.物価の上昇率が高いと、景気が悪くなるので、その国の通貨の人気がなくなるため。

3.物価の上昇率が高いと、モノに対してその国の通貨の価値が下がり、購買力が低下するため。


★----------------------------------------☆

答えは、3.物価の上昇率が高いと、モノに対してその国の通貨の価値が下がり、購買力が低下するためです。

この理由は、経済的に自由に取引できる国であれば、同じモノはどこの国であろうと同じ価格になるはずという『購買力平価説』に基づいています。

『購買力平価説』の説明では、同じモノの例としてよくビッグマックが使われます。

もし仮に、ビッグマックがアメリカでは2.5ドル、日本では250円とすると、2.5ドル=250円なので、1ドル=100円になるはず、というわけです。

購買力平価説その1

そしてもし仮に、アメリカの物価が上昇して、ビッグマックが3ドルになった場合、3ドル=250円なので、1ドル≒83円になるべきということになります。

購買力平価説その2

つまり2.5ドルで1個のビッグマックが買えたのに、物価が上がって3ドル出さないと同じビッグマックが買えなくなったということは、モノに対してドルの価値が下がったということになります。
一方、日本の円の価値がそのままなので、円に対してドルは安くなるはずだということになります。

実際には、いろんな要素で為替相場は動くので、短期的には、物価の上昇率がすぐに相場に反映されるとは限りませんが、長期的にみると、物価の上昇率が高い国の通貨は、上昇率が低い国の通貨に比べて安くなっていく傾向にあります。

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Theme:生活・暮らしに役立つ情報 | Genre:ライフ |
Category:お金と経済のちょっとクイズ | Comment(2) | Trackback(0) | top↑ |